車イスでヨーロッパツアー。パリの街 エレベーター編
- 2016.06.02 Thursday
- 22:19
パリでは いろんなエレベーターに遭遇しました。
日本よりも多種多用なパリのエレベーター。
日本では 箱型の部屋ごと動くエレベーターしか見ないけど・・・
ルーブル美術館の車イスやベビーカー用の最初の入り口
ゴンドラのよう
丸いスペースが上下に動くタイプ


ホールの真ん中に筒のように建っているんだけど
囲われていないので あたりを見回せる。
ルーブル美術館の建物の中に入ってから各階に行くのには
箱型の 日本と同じようなエレベーターが設置されていました。
フランスでは 多くの人が利用する公共施設で
階段を使えない人用の対策をするようにという
政策が数年前に 決まったそうで
古い建物に 急遽
あとから設置する場合 スペースの問題で
箱型のエレベーターをつけるのは大変なんでしょうね。
こちらは ドアのように開く扉で
箱全体でなく 地面だけが上下するタイプ


そしてこちらは 階段横のリフト。
たった3段のために このリフトをつけなければならないのは
ちょっと気の毒;
ちなみにここは設置して約1年?今まで荷物でしか使わなかったリフトを
日本から来たばーごん氏が初めて本来の使い方で使うの図;


ちなみに フランスは日本でいう1階が 0階;
2階が1階;; これになかなか慣れない;

こちらのボタンは押しっぱなしでないと進まないタイプ。
全体的にどのエレベーターも 動きがゆっくり。
閉ボタンは ない。 閉まるまで待つんだね。
多くの人が集まる公共の場所は こうやってちゃんと対策がとられているのですね。
私たちが尋ねた ルーブル美術館とオルセー美術館と
フォンテーヌブロー宮殿にはエレベーターがちゃんと備わってました。
(ベルサイユ宮殿はお休みで中には入れなかったのでわかりません;)
でも 聞くところによると エレベーターがあるといっても
荷物用のような
車イスは絶対無理でしょ!な小さいものから
大人3人が 縦に並んで整列してやっと乗れる
超細型エレベーターなんてのもあるらしく
車イスユーザーさんは 必ず行く先々のエレベーターチェックは必須です!
こちらは駅の改札階からホームに向かうエレベーター
箱型で階段と平行に斜めに降りていくタイプ


ケーブルカーみたい。こんなエレベーター初めて見た!
パリの中心地にある シャトレレアール駅
地下鉄とRER線とショッピングモールが一緒になった
とても大きい駅。
JR大阪駅+市営地下鉄の 全体が地下型バージョンの規模。でかい;
ネットでの口コミでも かなり迷うと 有名;
去年の年末はちょうど大改修中で ただささえ迷うのに
あちこち封鎖されていたり、
まず駅の改札口に行くまでに
エレベーターかエスカレーターに乗るのだけれど
テロの直後だけあって
まず 警備の人が駅の入り口で ひとりひとり荷物チェックをしていました。
私たち車イス組は エレベーターの位置を把握しておかないと
当日エレベーターを探してウロウロして 約束に遅れるわけにはいかないので
必ず前日にエレベーターの場所チェックをするのですが
シャトレレアール駅ももちろん 前日に
改札口までスムーズに移動できるように確認しておきました。
駅の建物 入ってすぐの所に
ちょっと汚くて 閉鎖的で 外が見えないタイプの箱型の
エレベーターが2基 並んでいますが
1基は使えない;
壊れているのか 修理中なのか・・・
とりあえず1基は使えることを確認。
さ リハーサルの約束の時間があって 電車に乗る 当日の朝。
まず 駅の入り口で止められる・・・;なぜ? かはわからないまま;
黒人の強面の警備員。
みほちゃんがいるからなんとか英語が通じるけども、
今日はこちらの入り口は開けていない 通せない;とやら;
大阪駅でいうと 今日は中央入り口からは入れません てこと;
しばーらく待たされて かなり周り道して違う入り口へ案内された。
おいおい 昨日やっと覚えたのに 帰り道がまたややこしくなったぞ〜;
もともと大きいショッピングモールと併設された大きい駅
もう どこがどこやらわからず;;
結局 前日に場所チェックしたエレベーターには乗れず
違う入り口から入り
違うエレベーターに乗り とりあえず改札に向かう。
そのあとも どの電車に乗るのかで 乗るエレベーターが違うので
それも間違えないように;
とにかく表示がフランス語なんで(当たり前だけど)
どこ行きかすらわからない;;
覚えておかないと 明日の帰りは私たちふたりっきり;
一緒に行ったみんなは パリ滞在中ずっと友人宅を借りてのお泊まりなので
私たちのアパートメントからはバスで30分くらい離れた場所らしく
降りる駅が違う。
そして ばーごん氏はパリに着いてから 全く触覚がきかず(日本でも か;)
アパートメントの真ん前についても『今どこ?』という始末;
さて 翌日 本番を終え 楽しく打ち上げを済ませ
夜10時頃 みんなと電車に乗り それぞれがそれぞれの駅で降り
最後 シャトレレアール駅は ばーごん氏と私 ふたりっきり。
でも 前日に通った通路と エレベーターは最低2箇所は覚えている。
大丈夫 ! ・・・ 大丈夫 ?
改札を出て 昨日使ったエレベーターへ行くと ひとりの紳士が佇んでいる。
・・・『なんかエレベーター使えないみたい。』と彼。
ええ〜っ??また??
どうっしよう〜〜っ? と慌てていると 紳士が 『大丈夫 ついてきて』
と案内してくれる!
2回通っただけの場所で言葉も通じずエレベーター動かない!! しかも夜。
紳士はまず改札に戻り 電車の案内所のような所へ連れってってくれました。
が そこも 夜なので閉まっている;
『OK! そしたら こっち』と
今度は私たちが 前日 一番最初に場所チェックした方のエレベーターの方向へ。
でも そっちは ショッピングモール内なので 時間を過ぎて
すでにパーテーションで閉じられ 電気も消えている。
でもその紳士は そのパーテーションをこじ開け『行ってみよう』と
エレベーターの方へ。
お店も閉まって暗くなった通路を行くと
そしたら・・・・ なに ちゃんと使えるではないの・・・;
1基はやっぱり壊れたままだけど;
助かったよーーーー;;
救世主よ、あなたはなんであのタイミングでエレベーター前で佇んでたの?
彼は確かにキャスターつきのバッグを持っていたけれど
機内持ち込みできるくらいの大きさで
エスカレーターでも階段でも なんの問題もない荷物量だったのに・・・
この紳士がいなかったら 私たち 駅で一晩過ごしてただろうか;;
ほんとにほんとにありがとう〜♪♪
救世主、 よく見たらすっごい男前のスーツ姿の紳士❤︎
めちゃめちゃスマートに助けてくれて カッコよく去って行きました♪
はい また学びましたよ;
パリのエレベーター 今朝使えても 今夜は使えない可能性あり;
そしてフランスでは 壊れたエレベーターを すぐ修理に来るなんてことはありません;
でも きっと誰かが助けてくれる♪